終身雇用がなくなりつつある…?
数年前にトヨタ自動車の豊田社長が「終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と発言し、大きな話題になりましたよね。
終身雇用とは、同一企業で業績悪化による企業倒産が発生しないかぎり定年まで雇用され続けるという、日本の正社員雇用においての慣行です。(Wikipedia参照)
今までの日本は、終身雇用と年功序列が当たり前という風潮があり、勤続年数が長ければ長いほど給料や退職金が高くなったことから、転職をしないほうが有利だという考えが根深くありました。
そんな終身雇用がもつメリット・デメリットはどのようなものでしょうか。
今回は労働者側と企業側に分けて挙げてみます。
●メリット
・安定した収入と雇用
・整った教育体制
●デメリット
・勤続年数が短ければ給与が低い
・自分の意思でキャリアを選択することが難しい(異動や転勤など)
・努力を怠りやすい
●メリット
・長期的な人材育成
・人材確保がしやすい
●デメリット
・人件費の高騰
上記のように、労働者側であれば、入社から定年まで安定した給与と雇用を得られるという「保証」が与えられます。ただ、その分努力して成果を出さなくても企業に在籍できてしまうという考えも起こりやすいのです。結果、十分なパフォーマンスを発揮しなくてもよい、という意識が従業員に芽生えてしまう可能性もあります。
企業側であれば、従業員が長期的に在籍するため、じっくりと人材育成に取り組めます。また、終身雇用制度により、帰属意識が芽生え企業に在籍する社員が増えれば、離職率も下がります。ですが、終身雇用制度の多くは、年功序列とともに運用されるため、企業は従業員の年齢が上がるにつれて能力や経験に関係なく、人件費が高騰してしまいやすいのです。
今回労働者側・企業側のメリット・デメリットを挙げましたが、実は現代では終身雇用のデメリット部分が強調される傾向になってきており、私たちの働き方も多様化が進んでいます。
では、終身雇用がなくなった時、私たち労働者はどのような働き方をしていけばよいのでしょうか。
現時点では、終身雇用は完全に崩壊したわけではありませんが、「誰もが年功序列で昇進できる仕組み」はなくなっていく、もしくは既にない仕組みといえそうです。
さらに、デジタル化やグローバル競争の激化など社会が大きく変化し、企業側も生き残るためにより高い専門性を追求するようになりました。
そのため終身雇用が崩壊しつつある今、私たちに求められるのは、どんなスキル・仕事で働いていくのかです。
具体的には、
上記のような内容を意識して行うことで、労働者と企業が対等な関係になっていき、今後の働き方も自らで選択できるようになります。
また、年功序列の仕組みがなくなることで企業側も労働者1人1人のスキルを見極め、給与など決めてくれる世の中ができていくと考えると、日本の象徴ともいえる制度がなくなるということも一概に悪いということはないように思えます。
今回は終身雇用や今後の私たちの働き方についてお伝えしましたが、この現実を活かすかは自分次第です。
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