過去は変えられる?!
『未来は変えられないが、過去は変えられる』
「反対では?」と思った方もいると思います。
―『過去は変えられないが、未来は変えられる』
こちらの方が一般的に使われている言葉でしょう。
たしかに、今どんな選択をするかによって未来は変わっているのかもしれませんが、本当に変わったかどうかなんて、誰にも分かりませんよね。
その点、過去は実感を持って変えることができるんです。
突然ですが、一人の少年の話をします。
小学生の彼のあだ名は『カマキリ男』でした。
理由は、よくカマキリを捕まえて足を抜いたり、目をくり抜いたりしていたからです。
周囲の人たちからは気味悪がられて遠巻きにされ、友達と呼べる人はいませんでした。
30年後の現在、ある殺人事件が起きます。
死体は手足をバラバラにされており、その犯人は『カマキリ男』と呼ばれていた彼でした。
そのニュースを見たかつての小学校の同級生たちは、声を揃えてこう言いました。
「小学生の頃から危険な雰囲気で、いつかやると思っていた」
「やっぱり関わらなくて良かった」
皆さんも同じように考えたのではないでしょうか?
…次に、違う未来だった場合です。
小学生時代『カマキリ男』と呼ばれた彼は、生物への興味が強く、
大学へ進学後、生物の解剖を専門的に行っていました。
現在、生物学の研究者となった彼は、なんとノーベル賞を受賞することができたのです。
ニュースを見たかつての小学校の同級生たちはこう言いました、
「小学生の頃から研究熱心で、いつかノーベル賞を取ってくれると思ってました」
「友人としてとても嬉しく、誇らしいです」
現在から見た「小学生時代の過去」は何一つ変わっていません。
自分が同級生だった場合、「カマキリを解剖していた少年がいた」という”事実”は変わっていませんが、彼の捉え方が変わり、”真実”が変わったのです。
”事実”は実際に起きた事柄の為変えることは不可能ですが、”真実”はその事柄に対する解釈が入るため、後からでも変えることができます。
これは他人目線だけでなく、自分目線にも当てはまります。
例えば、仕事で大きな失敗をしたとします。
その事実を、「挫折」と捉えるか、「成長のための貴重な経験」と捉えるかで、自分の中で真実が決まるのです。
転職に置き換えて考えてみたとき、
会社を辞めた人・辞めようかと思っている人にとって、前職や現職には少なからず蓋をしたい過去があるのではないでしょうか。
あなたはその過去についてどのように解釈していますか?
採用面接時によく「失敗談を聞かせてください」という質問をされますが、
企業側は「失敗しない人」が欲しいわけではありません。
というかそんなパーフェクト人間いませんよね。
知りたいのは「失敗した場合、それをどのように捉え、どんなアクションを取るのか」という、求職者側の気持ちの持っていき方なのです。
あなたが失敗してしまったと感じたとき、
「恥ずかしい挫折」として同じことに取り組むことを遠ざけますか?
「他の人のせいで…」と他責にして自分自身を見つめることを辞めますか?
仮に「あの失敗があったから、次同じ失敗をしないように改善することができた」と考えることができれば、
それは単純な”失敗”ではなく、”成長の為に必要だった糧”になるのではないでしょうか。
もしかしたら、転職失敗談などを聞いて「転職しない方が良いのではないか…」と迷っている方もいるかもしれません。
もちろんお話を聞いて、現職に留まる方が良いと思えば正直にお伝えしますが、
「現状を変えたい」と思った気持ちを大事にしてほしいです。
目にした失敗談も、あなたの捉え方次第では成功体験談に成り得るのです。
とは言え、やっぱり極力失敗と思えることは少なくしたいですよね。
IDEAL REWARDでは、独自のマッチングツールの活用で転職後のイメージ格差による失敗を減らすことで、理想のキャリアを歩むお手伝いをしています。
また、前向きな転職理由の考え方・伝え方等の面接対策も行っております。
ご相談だけでも結構なので、お気軽にお問合せください。