採用面接は最初の10秒で決まる！？
「人は最初に抱いた第一印象を追従する」
これは、【 確証バイアス 】と呼ばれ、心理学の実験で実証されています。
面接官は、第一印象で応募者に良い印象を抱くと、その第一印象を面接の中で追証してしまいます。
たとえば、
良い第一印象を抱いた応募者が少し傲慢な発言をしても、「自信にあふれている」と評価します。
逆に、第一印象で悪い印象を持った応募者が自信満々な回答をすると「傲慢・軽率」と評価してしまいます。
そのほかにも、良い印象を抱いた人には、「あなたはどうやってその問題を解決したのですか？」「友達は多そうですね」とプラスの面を引き出すような質問を、
悪い印象を抱いた人には「友達はいますか？」「その決断は軽率だったんじゃないですか？」とマイナスの面を引き出す質問をする傾向があるのです。
このように、
人は一番最初に抱いた印象を知らず知らずのうちに確証しようとしてしまうのです。
つまり、採用面接は最初の10秒で決まる！といっても過言ではないのです。
「自己PR」を上手くやれば、第一印象を覆せると思っていませんか？
海外の調査になりますが、合否に一番多く比重を占めてているのは、適性や経験ではなく、応募者の好感度であると結果が出ています。
笑顔を浮かべ、相手と目を合わせ、共通の盛り上がれる話題を話す…このように振る舞った応募者が高く評価されていました。
もちろん、採用面接というものはそんな単純ではありません。
ですが、面接官も人ですから第一印象が良ければ面接も加点式になりやすく、良くなければ減点式になりやすいという傾向は、無意識下であるということです。
では、どうすればいいのか？
1人の採用枠に対し、数十人の面接を行う面接官は、応募者一人ひとりの詳細内容を覚えることは困難です。
「確証バイアス」を活用し、強い印象を残すことも１つの面接対策であると考えます。
例えば、「”赤いネクタイ”で”声の大きくハキハキ”した男性」のように、あとから抽象的に振り返ることができるような第一印象を残せるようにしましょう。
ただし、なりふり構わず「ただ、目立てばいい」ということではありません。
事前に企業風土や採用担当者の性格などを正しく把握・理解し、「確証バイアス」を活用することが転職成功へと繋がります。
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