2020年7月2日

あなたの市場価値はどのくらい?

あなたの市場価値はどのくらい?

転職を希望している方との面談でよく出てくるのが、「私の市場価値はどのくらいでしょうか?」という質問。

自身のこれまでのキャリアがどの程度価値のあるものとして評価されるのか、転職を考える方にとっては非常に気になるところですよね。
自分の適正な価値を知り、自分の価値に合った環境で仕事をしたいと考えるのは、ごくごく自然なことです。

ところがこの市場価値というもの、実は非常に厄介です。

 

<市場価値ってなんなの?>

転職における市場価値とは、「その人のスキルや能力、これまでの経験に対して下される評価」のことを指します。

最近では、自分の市場価値を適正年収として表示してくれる便利な診断ツールも出回っているため、市場価値=年収と考える方もいらっしゃるでしょう。

ですが、ここで注意が必要です。
市場価値=社内評価ではありません。

社内評価とは、あくまでも一企業内での相対的な比較による昇給や昇進を行うための「ものさし」であって、必ずしもあなたの適正な市場価値を測るためのものとイコールになっているわけではありません。

現在または直近の年収は社内評価が反映されたものなので、あなたの現在の市場価値と同額になるとは限らないというわけです。

大企業、特に銀行や証券会社などで一定期間お勤めになった方は年収が高い傾向がありますが、転職しようとすると年収が下がる場合が多いのも、社内評価=市場価値ではないことが原因です。

また、業種・業界にもよりますが、市場価値には「これからの伸びしろ、今後の活躍への期待値」が含まれる場合もあります。
一般的に年齢が低い求職者の方が異業種へ転職しやすいといわれるのも、「今後の成長(伸びしろ)がより大きいのではないか」と、企業側が期待することが多いためです。

 

 

<市場価値は誰が決めるの?>

市場価値を決めるのは、市場です。
ここでいう市場とは、人材市場・転職市場のことを指します。
市場価値とは相対的かつ流動的なもので、時代や業界によって相場が大きく変動します。

弁護士を例に考えてみましょう。

司法試験は、長年日本の最難関ライセンスといわれていました。
現在でも難関なことに変わりはありませんが、1999年より進められた司法制度改革により、国民への十分な司法サービスの提供を目的に、合格者数を増やすことになりました。
この施策により、1999年には16,731人だった弁護士(弁護士名簿に登録されている人数)が、2019年には41,118人にまで増えています。

その結果、弁護士の市場価値は下がり、平均年収が約半分にまで落ち込んだというデータもあります。

一般的に市場価値が高いといわれる仕業、しかもその最高峰である弁護士ですら、ここ数年で相場が激変したのです。

自身の市場価値を高めるためには、市場相場の現状と今後どのように変動するかを分析し、市場が求めるスキルを身につける必要があります。

 

 

<自分の市場価値を高めるには>

自分の市場価値を知るためには、まずは現状を把握する必要があります。
得意なことは何か、これまでにどんな経験をしたか、どのようなスキルを習得したか、などを書き出すことから始めましょう。

次に、その書き出した経験・スキルなどがどの程度価値があるものなのか、どうすればより高い価値を生み出せるのか、などを考えていく必要があります。

とはいうものの、「そんなこと言われても…」「考えても分からないよ!」という方も多いのではないでしょうか。

そんなあなたにおススメしたいのが、「転職エージェントを活用すること」です。

転職エージェントは、いわば「転職のプロ」。
あなたの市場価値を客観的に分析し、やるべきことは何かを教えてくれる存在です。
転職したい業界の市場・相場の現状などに関する情報を提供してくれるのはもちろん、「どうすればあなたの市場価値をより高めることができるのか」をアドバイスしてくれる存在でもあります。

私たちIDEAL REWARDのキャリアアドバイザーは、「転職のプロ」であることはもちろん、それに加えてあなたの5年後、10年後を見据えたキャリアプランを一緒に考える「パートナー」でもあります。

将来どのような仕事をしていたいのか、どうすればそれが叶えられるのか、私たちと膝を突き合わせて、共に悩み、並んで歩いていきませんか?

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