2020年12月10日

速い思考・遅い思考

速い思考・遅い思考

突然ですが、問題です。

ここにバットとボールが売っています。
バットとボールは合わせて1,100円です。
バットの値段はボールより1,000円高いです。

では、ボールの値段は?

 

100円と答えたそこのあなた!…残念でした。
あまり深く考えずに答えたでしょう?

50円と答えたあなた!素晴らしい!正解です!
きちんとじっくり論理的に考えて答えましたね!

 

みなさんは、普段使っている思考に 速い思考遅い思考 があることをご存知でしょうか。

上の問題で100円と答えた方は 速い思考 を、50円と答えた方は 遅い思考 を使って問題を解いたのではないかと思います。

今回は、この 速い思考遅い思考 についてご紹介したいと思います。

 

※バットとボールの問題の解説はこの記事の一番下にあります。

 

 

 

<速い思考?>

あなたは道を歩いているとき、”歩き方”を考えていますか?

「まずは右足を前に出して、右足を出すときには同時に左手を前に出す。そして右足に力を入れて体を前に移動させて……」

こんなことを考えながら普段歩いている方は、なかなかいないでしょう。

 

なぜなら、「わざわざ考えなくても歩けるから」ですよね。

 

このように、私たちは普段歩く際に、無意識または直感による 速い思考 を使っています。
この思考は、日常のあらゆる場面で使われています。

 

 

上の写真を見て、ほとんどの方は直感的に「この人は怒っているな…」と思うでしょう。
表情から感情を読みとる際にも、この 速い思考 が使われています。

その他、突然飛び出してきた自転車を避けるときにも、普段靴を履くときにも使われています。

 

 

 

<遅い思考?>

 

この計算を 速い思考 で答えられる方は、なかなかいない…はずです。

 

意識的に何かを考えたり、熟慮したり、判断したりしなければいけないとき、私たちは 遅い思考 を使います。

 

人が多い中で知り合いを探すときや、新しい家具を買うときにじっくりと比較検討しながら決めるときなども、この思考が使われます。

ただし、この 遅い思考 は、その行動に慣れることにより徐々に 速い思考 へと切り替わります。

 

 

車の免許を取ったばかりの人がバックで駐車するときには、
「えーと、右にバックしたいから…どっちにハンドルを切ればいいんだっけ⁇」
と、一つ一つの手順をしっかり考え、確認しながらハンドルを操作しますよね。
この時点では、 遅い思考 が使われています。

そこから3年の時が過ぎ、すっかり運転にも慣れてバックでの駐車なんて楽勝! となっていれば、考えなくても体が自然に動きハンドルを操作します。
こうなると、 速い思考 を使い行動している状態となっているわけですね。

上の計算式も、フラッシュ暗算の世界チャンピオンクラスの人なら 速い思考 で難なく答えを出せるのかもしれません。

 

 

 

<あなたの脳はめんどくさがり?>

日常生活の中で、私たちはいろいろなことを考え、判断しています。
その中で、 速い思考遅い思考 を上手く使い分け、効率よく脳を使っています。

ですが、実は日常のほとんどの判断には、 速い思考 が使われていると考えられています。
人間の脳は基本的にサボりたい欲求が強く、 遅い思考 でしっかり考えて判断することは、正直めんどくさいのです。

 

では、直感とも言い換えられるこの 速い思考 、100%信用できるのでしょうか。

…答えは『NO』です。

 

なぜなら、無意識に 速い思考 を使うときには、自分の経験に基づいた先入観=バイアスが影響してしまうからです。

※ここでいう先入観とは、「これまで、見て、聞いて、体験してきたこと」を意味しています。

要は、自分が体験・経験したことのある範囲でしか、直感= 速い思考 は働かないということなんです。

 

そんな偏った思考が、いつ何時でも正しい答えを導き出せるとは…到底考えられないですよね。

 

 

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【バットとボールの問題の解説】
バットとボールがセットで1,100円、バットはボールより1,000円高い。
✕ ボールが100円
⇒バットはそれより1,000円高いから1,100円→100円+1,100円=1,200円となってしまうので、間違い。
〇 ボールが50円
⇒バットはそれより1,000円高いから1,050円→50円+1,050円=1,100円なので、正解。

 

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